ソラマメブログ

2008年10月16日

ジジイのチャレンジ。

ああもう10月。

やりたい事、作りたいモノが山積しておるのではござるが、その中でも おそらく最も時間がかかるであろうアイテムに着手してもうたでござる。
現在ボチボチと進めておるそのブツとは…

「刀」

でござる。

ええ、ええ。 分かっておりますとも。
「な~んだ」と思った方も多ござろう。 拙者もそんな気がしてきてるトコでござる。(←w)
刀くらい、わざわざ作らずとも周囲を探せばカッチョイイ刀はいくらでも手に入るのではござるが…
拙者が前々から、「こんなんあるといいのにな…」と思っておるのは、抜刀、納刀モーションが楽しめる居合刀なのでござる。

抜刀できる刀といえばコンバットシステムが組み込まれたもの等があり申すが、拙者コンバットにはあまり興味が無いのと、あくまで対人戦を楽しむ主旨の刀なので、モーションはお世辞にもカッコイイとは云え申さぬ。
拙者が考えておるモーションとは、居合抜きの形を再現したような滑らかな抜刀、納刀のモーションなのでござる。
戦えなくても良い。 自宅の庭で居合の稽古をする武士を再現して、ニヤニヤ眺め… もとい、精神の鍛錬をするのが目的。
という、拙者らしい地味なアイテムでござる。(うへ。)

さて、これを実現するのに避けて通れぬのが、スクリプト
スクリプターさんならそう苦労はせぬ内容でござろうが、リファレンスや講座を往復しつつ、切り貼り継ぎ接ぎでコードを組み立てねばならない拙者のような初心者ジジイには、それはもう知恵熱寸前の難物。
とはいえ、実はコーディング自体嫌いではない…つーか、ヘタでもハマるの分かってるから逆に避けてたようなトコがあるので、今回は腹を括ってじっくり楽しみながら取り組んでおり申す。

そしてアニメーション。 これが今回のキモでござる故、やはり念入りに調整しつつの作業となるのでござるが…問題は編集ツールでござる。
拙者が普段仕事で使っておる3dsmaxというソフトは、元々CGアニメーションに特化したソフトでござる。
MAXといえばキャラスタ。キャラスタといえばBIPED。

こいつがBIPEDでござる。

…というくらい、3dsmaxには超強力なキャラクターアニメーション用のプラグインがあるのでござるが、惜しむらくはこのシステム…
BVHの書きだしができない

でも、作業はとても効率良いのよ。

と云う、SL向けには致命的な欠点があるのでござる。 故に、使えない。 無念。無念でござる。
それ故、無駄な時間をかけるのが嫌で、アニメーションも避けておったジジイなのでござる。;;

しかし今回ばかりはそうもいかない。 では、何を使って作るか…。
SLでアニメーションを作るにはPOSERが良い…とは良く聞く話でござるが、実はこのPOSERというソフトもなかなかのクセモノ。 その名前とは裏腹に、ポージングやアニメーションに特化した機能は、実はほとんど無い。…と云っても過言ではないのが実情なのでござる。
一応、IK(インバースキネマティクス)なども実装されてはおるが、手足をつまんで動かそうとすればするほどポーズが崩れる。(わはは。) CGアニメーションを作る側から見れば、これは実用には程遠い出来のシロモノなのでござる。
現にPOSERの古参ユーザさんの殆どが、IKをオフにして間接の角度をダイアルで数値変更してポージング作業をしておられる事からも、これは明白でござる。
ポージング機能ですらこの状態でござる故、アニメーションに至っては言わずもがな。
現状、POSERというソフトは

「巷に溢れる膨大な量のPOSER用CG素材を共有して、スキンやシェイプを変えたり、
                     着せ替えした人物CGをレンダリングして楽しむソフト」


であって、決して人物CGのポージングやアニメーションを編集するために買うソフトでは無い。
ちゅうことでござるな。
長年POSERを愛用するユーザさん達は、実はSLに物凄く酷似した(というか、SLがPOSERコミュニティの仕組みを真似た…のだと思う。)楽しみ方をしておる人達がほとんどなのでござる。

ちと話が逸れ申したが、アニメーション機能に絞って比較すれば、実は無料のSL向けアニメーション作成ソフト「QAvimator」と前述の「POSER」は、それほど決定的な差は無いのでござるよ。 
時々、「POSERがあれば、も少し簡単にアニメが作れると思うよ。」と云った会話を耳にするのでござるが、「んなこたぁないよ。」と云うのが、拙者の(ココロの)意見でござる。

となれば、何も迷うことは無い訳でござる。

で、結局無料ソフト。

別名保存に失敗することがあったり、1フレーム目の腰のキーがいつの間にかズレてたりと云った、細かい謎のバグはあったりもするのでござるが…
動作が軽い分、QAvimatorの方が良い。(きっぱり。)
そんな訳で、久しぶりにFK(フォワードキネマティクス)のみの人物アニメーション編集をやっており申す。

正直、しんどい

…が、武士は日々鍛錬が肝要。
これも精神修行のひとつと言い聞かせ、居合の達人を目指すジジイなのでござる。

現在の作業進行度…30%
途中で挫折する確立…60%

(´・ω・`)ノシ



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この記事へのコメント
そうでござるなぁ~杉良太郎 主演の同心暁蘭之介を参考に、されたらいかがでしょうか(^^)杉良太郎自身、本格的に居合いを習特されて、時代劇の殺陣に生かしている唯一の俳優でござる。身のこなし動きなど参考になると思いますよ(^^)

◎御家人虫入り、楽しみに待ってますよ(^^)
Posted by 一文字 at 2008年10月17日 09:55
>一文字殿。

時代劇の殺陣は、相手が居て初めて成立するものでござる故、
拙者が作ろうとしている刀にはちと不向きやもしれませぬ。

 >御家人虫入り、楽しみに待ってますよ

「御家人」虫入り…というのが良くわからんのでござるが…。
普通の、武士の虫入りカツラのことでござるよな??
Posted by KT爺 at 2008年10月30日 04:45
そうです、そうです!武士の虫入りです。(^^)普通の武士のカツラの御家人殿様はこの月代に髪が伸びた伏態のカツラでござるよ(^^)
桃太郎侍の高橋秀樹や旗本退屈男の市川歌右衛門、北大路欣也がしているカツラでござる。
Posted by 一文字 at 2008年10月30日 13:15
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