ソラマメブログ

  

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2008年11月25日

居合刀「白翁」 WIP02

やっとこSL内にインポート完了。
ついでに刀掛け台も作ってみたでござる。



各パーツそれぞれに、スカルプト化における問題点が出てきたのではござるが、
いっこいっこ丁寧に潰していき申した。 ジジイ、がんばった。

下の画像の左にあるのは、以前標準プリムと有り合わせのテクスチャで作った刀でござる。



スカルプのパーツが多い故に、できうる限りデフューズマップのリソース消費は抑えたいところ。
カラーテクスチャは、256×256サイズを基準に、最大でも512×512までとして最適化。
U方向にもV方向にも均等なテクセルが必要なパーツというのは案外少ないもので…
縦横比を変更すれば、結構小さなテクスチャでも十分な見映えになるものでござる。
CGソフト上と全く同じ…と云う訳にはいかないものの、それなりに忠実に再現できたのではなかろうか…
と、ジジイ的にはご満悦。

刀の銘は「山本五郎左衛門白翁」でござるが、刀装は宮元武蔵が創案した事で有名な海鼠透かしの鍔が目立つでござる故…「白翁武蔵拵」とでも云うべきでござろうか。
ちなみに、白翁堂の建看板にも昔から明記しておるように(誰も気付いてないけど。笑)…

山本五郎左衛門 (本名 ←え?)
白翁 (屋号 及び、刀匠名)

でござる。
…なんて事を設定しながら遊んでおる訳でござる。 た~のしぃ~w





前回の記事で取り上げた刀身の切っ先も、ご覧のとおり破綻無くスカルプト化出来申したよ。



…と云うわけで、外見は何とか成り申した。
あとは…

●自分で書いたにも関わらず、時間が開き過ぎてスクリプトの内容をすっかり忘れてしもたので、その読解作業。;;

●スクリプトのコーディング作業の続き~完成へ。

●アニメーションの追加、及び刀の反りが過去のオブジェクトと変わってしまったので… 最悪、今まで作ったアニメーションの再調整作業も発生するかも。

●HUDのデザイン~グラフィック制作。

等の作業を経て完成でござる。

昨年リリースしたお正月飾りのリファインもしたいし…
あまつさえ、クリスマス用の商品も作ってみたいなあ…などと思ってみたりみなかったりで…。

こりゃ完成は来年でござるかな。。。  


Posted by KT爺 at 18:22Comments(13)ものづくり

2008年11月23日

スカルプト用モデルの最適化

今日は居合刀制作中に問題になった部分をピックアップして、スカルプト用モデルの最適化作業について書いてみるでござる。 作例は、刀の刀身でござる。



まず、過去に何度か書いておるスカルプの仕様についての基礎知識でござるが…
スカルプテッドプリムは、プリムを構成する頂点のローカル座標(X,Y,Z)を、それぞれ24ビットカラーの(R,G,B)に対応させたポジションマップを使って、形状を定義する仕組みでござる。
言葉にするとどうにも難しく感じる故、まずは下図をご覧くだされ。


(各図、クリックで拡大)

これはスカルプテッドプリム(円柱)とそのローカル座標空間(水色の格子)をイメージした図でござる。
この図では、スカルプテッドプリム周囲の空間は、X,Y,Z軸それぞれに10分割してあり、10x10x10=1000個のブロックを積み上げたような状態になっておるのがお分かり頂けるでござろうか。
ここでは見やすいように10分割にしており申すが、実際には各軸8ビットの階調で表すわけでござる故、256分割される事になり申す。
…で、スカルプテッドプリムの頂点は必ず、このいずれかのブロックの中心位置にスナップされてしまうのが、仕組み上の制約…と云う訳でござる。

上記を踏まえた上で、実際の作例を見てくだされ。 まずは悪い例。



刀の刀身のような細長~い形状の切っ先部分に、このように細かくメッシュ分割したモデリングをしても、長手方向の分解能が足りずに、定義不良の頂点が出てくるのは自明の理でござる。
理…などと云いつつ、形状のスナップショットがあるのは、拙者がやっちまった証でござる。orz
何も考えずに、これをそのままスカルプ出力すると…



ご覧のとおり、ガッタガタ。

さて、こうなると元モデルをスカルプト用に最適化する必要がある訳でござるが…
どんなに手間が掛かっても、高々33×33=1089頂点。 特別な事をする訳ではなく、チマチマと頂点を並べ直すだけでござる。 わはは。

では、実際に頂点配置がどのように「悪い」のかを確認するために、256分割したグリッドを敷いて、モデルをグリッドいっぱいに引き伸ばしてみるでござる。



図を見れば分かる通り、案の定縦方向の分解能が全く足りて無いのが確認できるでござる。
このままでは、頂点を並べ直すだけでは埒が開かなそうでござる故、頂点をもう少しまとめる等して整理し直す必要がありそうでござるな。
また、頂点を並べやすいように「切っ先」部分がグリッドの升目に垂直になるよう、刀身の角度を調整してから再度グリッドいっぱいに引き伸ばして作業する事にするでござる。



メッシュの構成も見直して無駄な分割を避け、斜めのラインが破綻しないように注意しつつ…各頂点がグリッドの升目中央に来るよう再配置したでござる。

こうして最適化したモデルをスカルプテッドプリムとして出力したのが次の図。



同じ形状を出力するにしても、モデリングの段階でスカルプテッドプリムの仕様に沿った最適化をすることで、ここまでクオリティに差が出る…と云う良い例でござる。
逆に言えば、ここまで手をかけてやらないと元モデルのクオリティを再現できないつーのもナンだかなぁ…と思う気持ちも、正直大有りなジジイなのではござるが…。;;



いやはや、勉強になったでござるなあ~。 わしが。(´・ω・`)  


Posted by KT爺 at 21:49Comments(2)ものづくり

2008年11月19日

居合刀「白翁」(仮名)WIP

パーツの仕込み作業中。
本日は画像のみ。

鍔、柄

パーツ仮組み

鞘、鯉口

柄頭、鵐目

鐺

柄巻き、鮫皮

鍔(海鼠鍔)、はばき

刀身、刃文
  


Posted by KT爺 at 13:07Comments(8)ものづくり

2008年11月08日

ジジイの歩み 08年11月

久しぶりの「ジジイの歩み」コーナーでござる。
ここしばらく気合を入れて取り組んでおったのは「抜刀モーション付きの居合刀」だったのでござるが、先日、お友達の千里さんとジェタさんのお誘い&ご紹介で、メタバーズの高円寺SIMに土地を借りることが出来申した故、
刀鍛冶生活を中断して新店舗の建設作業をやっておったでござる。

拙者がお借りした土地は、中央のアーケードから横道をちょっと南に入った、公園のお隣。



512sqm、高低差5mの斜面でござる。
せっかくなので、高低差を活かして… 清水寺でも建てようかとも思ったのでござるが、そこはオサレさんの町、高円寺。
いきなりそんなもん建てたら「空気読め!」と、追い出されかねませぬ。;;

もとより、和風建築はプリム数的にも無理があり申す故に断念。
なるべくプリムを節約しつつ…テクスチャで誤魔化す頑張る事にしたでござる。

そんなこんなで「白翁堂 高円寺支店」開店。 おめでとー、わし!^^
でござる。



長崎幕末の自宅上空で、10分の1サイズでミニチュア建設しておったのでござるが…
現地で実寸に拡大してみたら…想像以上にデカかった。
周辺住民の方々、日照権奪って申し訳ないでござる。 裏手だからご勘弁くだされ。



そうそう。 階段と前後の格子部分に、アスペクト比を変更したスカルプを試してみたでござるよ。



格子パーツは、LODを考慮すると従来型では4本くらいが限界でござったが…16×64面で作ると8本までバッチリでござる。
断面方向にも16面あれば、LODが2段階落ちても4角形を保てるうえに、二重法線方式でエッジもクッキリ。

さて、今月はもう一件…
安土桃山SIMにも新店舗を開くことになったのでござるが、こちらの店舗は海兎屋のジェタさんに建ててもろたでござる。
お世話になりっぱなしでござるな。^^; ありがと~。



安土城を臨む一等地でござる。^^

さてさて…
店舗を増やしたから、次は商品でござるな。
フツー、そっちをもっとがんばれ…と、天の声が聞こえるのでござるが、身体はひとつ。しかも老体。
ぼちぼちと続けていき申す故、皆様も気長にお付き合い頂ければこれ幸い。

先ずは居合刀を完成させねば。


白翁堂 高円寺支店
http://slurl.com/secondlife/Koenji/74/89/35

白翁堂 安土・桃山支店
http://slurl.com/secondlife/aduchi%20momoyama/189/143/40  続きを読む


Posted by KT爺 at 21:49Comments(2)ジジイの歩み